松本会長手記

2012年度「東京剣道祭」および「京都大会」につきましての松本会長の手記です。会員の皆様にはお便りにて配布させて頂きましたが、無理をお願いして当サイトにもアップさせて頂きました(^0^)/。
剣道ってホントに素晴らしいと思います!ぜひ、御拝読下さい♪

「東京剣道祭と京都大会」

今年の4月1日と5月3日に、私が剣の修練の目標としていました、二つの大会に立つことができました。私の経験をここに記す事で、会員の皆様の今後の剣道に何かお役に立てればとの一人合点で、報告させていただきます。

東京剣道祭は、六段を取得し、出場資格のある昨年よりエントリーしようと思っておりましたが、東日本大震災で開催中止となり、今回が初めての参加となりました。何時も通り両拳の薬指小指で相手の面金を真っ二つに斬る気構えで攻め込み、相手が面を打ってくるところを切り落とす気位で初太刀の面を決めることが出来ました。二本目では、二、三太刀もたつきましたが再度、相手に面を打ってこさせ相面に中心を割って打つことが出来ました。時間としては1分そこそこで決まってしまいました。もう少しやりたい気持ちはありましたが、今できる自分の全てが出せた立会いで満足しました。初出場で優秀試合者の一人に選出されるという栄誉をいただき、自分の剣道がある程度客観性を持って認められたという喜びを感じた次第です。

京都大会は、正式には「全日本剣道演武大会」と称し、全国の剣道人の一年間の修練の成果を演武披露すると共に、参加者同士の友好親善を図ることを目的とするとあります。明治28年から京都武徳殿で開催され、今回で第108回と歴史ある大会です。故鶴田昭信先生が、「皆早く錬士を取って一緒に行こう!」と誘っていただいた大会で、私も出場資格がとれたら是非行きたいと思っておりました。参加してみて、先生のおっしゃっていた格調の高さ、何とも言えない高揚感が感じられ、全てがパーフェクトの設定でした。審判団の匆々たる顔ぶれ、その先生達の前で試合が出来る仕合わせ、持田盛二先生や高野佐三郎先生が演武された同じ空間で今、戦っていると言う仕合わせを感じながらの夢のような1分45秒でした。

結果は、出小手を決められての一本負けでした。初太刀で、東京剣道祭と同様のイメージで「背筋を伸ばし、丹田からの二度の気攻めを仕掛け相手が動じなかったので居付きを感じ一気に面に飛んだところ、後へ引かれ間を切られましたので連続面に行きましたが有効となりませんでした。これで、相手が有利となりました。つまり、私が剣をさらけ出したのに対し、私は相手の太刀筋やスピードがまだ掴めない訳です。そこで、再度、前より間を詰めて中心を割って面を打ち込みましたが、待ってましたとばかり、見事に小手を取られてしまいました。その時の、「ポコーン!」という打突音が会場一杯に響き渡ったように感じ、審判の3つの手が上がっていました。(ここでは審判旗は使わないで挙手によります。)その後、相小手面や面返し胴など打ち込みましたが、一本にはなりませんでした。最後の一本との思いで面に飛び込みましたが、生憎時間の笛が一瞬早く敗退いたしました。ただ終始相手のコートで戦えたのは良かったと思っております。

敗因となった出小手は、鶴田先生の得意技で、いつも稽古でいただいておりまして、あの「ポコーン!」という音が、「松っちゃん、まだまだだよ!」と言っていただいたようにも感じました。いつも私が話しています「勝ちっぷりの良い剣道、負けっぷりの良い剣道!」をこの二つの大会で、自ら体験した思いです。

この大会の前日には、京都市体育館で八段審査会を見学し、二次審査での鋭く伸びのある気合はそれだけで私との次元の違いを感じました。演武当日の朝6:30〜7:30には武徳殿隣の武道センターにて朝稽古があり、八段の4名の先生に稽古をいただきました。この経験もこれからの私の剣道に大きな道筋をつけてくれる良い機会となりました。4月に佐世保へ帰省し、(私が小学四年のときに剣道を勧めてくれた)叔父と会った際、京都大会に出ることを話しましたら、私がその頃師事していました松田先生もよくこの大会には参加されてたとのことで、また、縁を感じたものです。

当会の剣児たちも、何時の日かこの大会の醍醐味を味わって欲しいものと思います。又、一般、指導員の先生方には是非錬士六段を目標に稽古に励んでいただき、一緒に京都へ参りましょう。


平成24年5月5日
松本 雅紀

武徳殿朝稽古会場控え会場立ち会い
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