1月の便り

『腹と中心』         会長 松本 雅紀

新年おめでとうございます。
今年も皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
大泉剣児会は、今年も剣道の修練を通じて、剣児および会員の皆様に生きる希望と生き抜いて行く力をつけるため、活動を開始いたします。
年始に当り、ここ三年の毎年の目標をそれぞれ「残心」、「正しい構え」、「左拳、左腰」として、日々の稽古の指針としてきました。いかがでしょうか。身に付いてきましたか。
今年は新たな目標として「腹と中心」を掲げます。
小学生は、中心を取ったまま相手にぶつかっていく勇気と腹を作ってもらいたいと思います。これは、昨年の全大泉大会での反省点です。なかなか思い切って打って抜けきれなかったため、自分の実力が半分しか出せませんでしたね。それを100%出し切るには、稽古に裏付けられた自信と勇気と腹が必要です。また、攻め込む時に中心を外しては、相手の餌食になるだけです。そこで、「腹と中心」です。
中学生以上は、相手の刀刃の下に自分の身体を入れる腹を作って欲しいと思います。そして、打たれて下さい。しかしその時に自分の刃筋を信じ、中心を取って(ここでも中心を外さない第二の腹が必要です)一拍子の面を打って下さい。一万回打たれて一回打てたらしめたものです。その内に千回、百回に一回となって、段々確立が上がって「一心一刀」の「切り落としの術」が完成します。
かく言う私もまだその確立は低く、修行中です。相手の間合いやスピード、手の内で切り落とせる相手か否かを判断しています。稽古の中では、どんなに早い打突スピードの人にも、その術の工夫を心がけています。
一年では、なかなかその会得は難しいと思いますが、問題は何時始めるかです。是非、この機会にその門戸を開いていただきたいと思います。
さて昨年は、小学生6名、中学生6名、一般1名の合計13名の新入会員を迎え、会としましても新しい刺激を受けながら、発展して参りました。初稽古では、皆さんもすっかり馴染んで打込んでいる姿を拝見し、うれしくまた頼もしく感じました。
今年は、鼎大会以外の当番やイベントはありません。したがいまして、剣道に専念出来る、ありがたい環境の一年です。大いに稽古で汗を流し、道を悟っていただきたいと思います。
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